img
img
img
img
透明
img 透明 img 透明 img 透明
img 透明 予想をはるかに超える反響の中、おかげさまで使徒XXシリーズは順調なリリースが続いております。「今までエヴァは好きだけど、本やせいぜいプラモしか買ったことなかった」、「メカ好きでフィギュアは興味なかったけど、今回初めて買ってみました」など、従来のフィギュアファン以外からの反響も大きく、エヴァンゲリオンというタイトルの間口の広さを実感しております。サキエルXX、ゼルエルXXに続き、タブリスXXも先日発売され、使徒XXシリーズがますます盛り上がっていく事を願っております。今後の展開に是非ご期待下さい。


img
透明
img
先日のワンダーフェスティバル2006冬において、イベント直前に間に合った製品サンプル『リリス≒XX』と『CODE:BE』、それに『アルミサエルXX』の塗装サンプルと併せて、発表されている使徒XXシリーズを一同に展示いたしました。長い準備期間を経て、こうしてずらりと並んだ姿は壮観でした。残念ながら『CODE:BE』の受注は締め切りとなってしまっており、事情を説明しながらもたくさんの問い合わせにお礼を申し上げます。 また、左の画像に掲載しておりますように、現在準備中の『リリス≒XX』や『CODE:BE』の解説書の中味もイベント会場内でちらりと紹介させていただきました。シリーズを揃えられている方にはもうお馴染みの事と思いますが、使徒XXの世界観を広げる読み応えのあるものになっておりますので、今後も発売まで楽しみにお待ちいただければ幸いです。


img
【開発裏話】
使徒XXシリーズを展開させていただくにあたっては、まず吉崎観音先生のプロデュース協力とガイナックス様のバックアップがあって、初めて出来た企画であることを、一番初めにお伝えしなければなりません。実際スタートするまでは本当に製品化できるのか不安な部分もありましたが、正式に製品化が決定してからすぐに各方面から反響の声が届きはじめ、少年エース誌上での連載企画もあれよあれよというまに決定するなど、その期待の大きさに改めて驚かされました。これはなんとしてもエヴァンゲリオン10周年記念に間に合わせねばと決意も固まり、プロジェクトは後にも先にも無いくらいの、猛スピードで進行するよう皆様にはお願いを致しました。原型担当の方や吉崎先生にも、私の

「時間が無いんです! お願いします!!」


というゴリ押しで、日曜日だろうが、夜中だろうが、頑張っていただきました。そんな一点集中、一致団結的な、熱の入り方のおかげで、みんなの気合も高まり、進行中にも「ああしよう!」、「こうすればもっと良くなりますよ!」など色々と進化していく事が出来ました。 懐かしい「学園祭のノリの感じ」といいましょうか、そういう意味で楽しいプロジェクトだったと思います。(まだまだ進行中ですが。)製造工場とも、これまで以上に密度の高いやりとりがありました。そのうちのほんの一例ですが、ゼルエルXXのボディー成型色の件での工場とのやり取りは

工場:「ボディーの成型色は白?黒?」

ウェーブ:「当然『肌色』ですっ!肌色はPVCの成型色の透明感が重要なんです!」

工場:「・・・・・・(ボディーには、ほとんど肌色無いのに・・・(泣))」


工場に対しては、気がつけば毎度のように今回の製品に対する思いを熱烈にアピールし続けていました。その熱意が工場側にも通じたのか(ムリヤリ通じさせた?)、一層協力的に取り組んでいただくことができ、本当に色々と無理をきいてもらい、そして助けていただきました。金型製作が始まってしまっているにも関わらず原型のミスを見つけてしまい、 「やっぱり、ちょっと待っててください!! 修正パーツ(原型)を急いで用意して送ります!」なんていうありえない事も。

原型を担当していただいた創造集団OWLについても、多くの労力や時間を割いていただきました。使徒XX原型製作にあたり創造集団OWLの作品を確認したところ、彼等ならこの難しい大仕事をこなしてくれると確信しました。普段から裏方に徹している事が多い方たちですが、今回もとてもよい仕事をして頂きました。


【造形的見所、こだわり、開発裏話】

img

■A-17 タブリス-XX
付属している解説書にも記載されていますが、タブリスXXは渚カヲルがベースとなるため、他のシリーズに共通する綾波ベースとはまったく別に造られています。比較するとわかりますが、ボディーバランスなどがまったく別の物になっています。ハイヒール状の綾波ベースとスニーカーのカヲルベースは同じ全高になるよう調整が施されているのです。表情もタブリスXXは笑顔で、キャラクターイメージを反映しています。容姿も概ね日常的な姿をしているためか、サキエルXXやゼルエルXXとは違う色気を持っており、美少女フィギュアファンの中でも特に好評価を得ているのも特徴です。
そして、何といっても見所はプロトタイプ両刃剣! 初期の頃からあった設定画稿が納得いかないと、吉崎先生はギリギリまでデザイン検討を重ねていて、その成果が製品版の両刃剣として形になっています。クリアー成型を活かす形状、エヴァの世界をイメージさせるディテール、見所満載に仕上がっていると思います。小道具ひとつをとっても吉崎先生の妥協しないコダワリは、私を含むウェーブスタッフや原型師にも良い意味でプレッシャーになりました。

透明
img 透明 img
img

【次回に・・・】
来月はいよいよ『リリス≒XX』が発売されます。使徒XXシリーズの要となる必携のアイテムですので、これまでと同様、それ以上に気合が入った製品となっています。お楽しみに! それからまだ正式な発表にはいたりませんが、最終ナンバー『アルミサエルXX』の後も、なんらかのカタチで使徒XXシリーズの製品化を検討中です。皆様の応援の声を受ける形での決定となりました。本当にありがとうございます。詳細や時期はまだ極秘ですが、今まで同様、最高のスタッフで、そして全力で取り組んでいく事を約束いたします。ご期待下さい!

img


文章・画像の無断使用・無断転載を禁じます。
(c)WAVE CORPORATION