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スタイリング、ギミックはもちろんのこと、パーツ一つ一つにまで徹底的にこだわられているExceed Enthusiast Elite(エクシード・エンスージアスト・エリート)シリーズ『ガリアン』。
これまではカラーレジンの成型色を生かしたレビュー中心に行ってきましたが、組立キットである以上、塗装からじっくりと作りこもうと考えている方も少なくないはず! そこで塗装派の方にも参考になるよう作例記事を用意しました。
お題は、これまでの完成見本と差別化も図れ、当然見応えもあり、そして製作記としても参考となるよう『メタリックVer.』。塗装が好きな方は、こちらも参考にして是非、自分だけのガリアンの完成を実現してください!

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HAYA
1984年生まれ。ある時、某人気メカのキット原型を造型中のプロモデラーから、「センスが良く、とびきり腕の良いモデラーがいるので紹介したい」とウェーブに推薦され、作品を披露するやいなや、即座に、そして次々と仕事が発注されてしまった実力派モデラー。硬質なメカ系から萌え系美少女フィギュアまで手がけており、得意とするジャンルは幅広い。富山県在住。
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皆様はじめまして。
この度EEEシリーズ『ガリアン』のメタリックVer.の作例を担当したHAYAと申します。 過去に何体かwaveのカラーレジンキットは制作した経験があるのですが、いつもキットに購入者が楽しく作れるような工夫があり、個人的にも非常に好きなシリーズです。

特にここのところずっとwaveはカラーレジンを多く使っており、未塗装でもほぼキャラクターを再現できますので、レジンキットというよりは、個人的には「プラモデル」を作るような感じにも近いと思っています。 ですから「ガレージキット」=敷居が高いといったイメージを持たれてる方もいるかと思いますが、そういった方でもチャレンジしやすいと思いました。ただ、このガリアンに関しては、様々なプラモデルと比較しても、ここまでパーツ数が多いものは、まずありませんので、そう言った意味で特別なキットではありましたが(笑)
images 今回のガリアンですが、色々な意味で、ここまで凄いレジンキットには出会ったことがありません(笑)
私がこのサンプルを組んだ時には現在waveのHPで公開されている「攻略ガイド」なるものもなかったので、結構苦労したのですが、その攻略ガイドを見ながら作れば、「難易度が高い作業」というのは、ほぼないいと思います。 と、いうわけで私のテーマとしては「塗装」に重点を置くことになりました。塗装をしていく上での自分なりのポイントなどをここでは解説していこうと思いますので、最後までよろしくお願いします。

まずこのキットはフルカラーレジンですので、簡単フィニッシュでも充分見応えのあるガリアンになります。 そしてそれを更に塗装までする事により「自分だけの」ガリアンになります。 今回は、これまで発表されてきた見本作例などと差別化を図ることもあって、手間はかかるがその分見応えもする「メタリック塗装」に挑みました。
まず、「塗装をする」ということは、当然パテやサーフェイサー等を使用することができます。メタリック塗装の場合は特に表面処理に気をつけなければならないので、塗装の準備を入念にする必要があります。

こちら側の事情で非常に申し訳ないのですが、今回のガリアンの製作に使える時間が限られていましたので、私は可能な限り手間を減らすようにしました。 一見「手抜き」と思われそうですが、いくら時間に限りがなくとも、今回のようなパーツがかなり多いキットの場合、あまりに時間をかけすぎてしまうと、途中で力尽きてしまって「お蔵入り」になるケースもあると思います。

途中まで手がけて放置してしまわないよう、「勢い」も大事かと思います(笑)
images ということで、塗装の下地作りに今回私が使用したツールです。

これらのツール、マテリアルはビージェイで購入出来ます。 基本的に、ヤスリがけはヤスリスティックコバックス スーパーアシレックスで行いました。 「手間を減らす」というのは実はこういうところにあります。
images 手間を減らすために私がよく使うのがヤスリスティックの♯600ですが、実は「使い古した#600」なのです。

貧乏臭くて担当に怒られるかもしれませんが…(笑)

サーフェイサーを吹く前提であれば、この「使い古した#600」だけで、ほとんどの表面処理ができます!

しっかり研げて、サーフェイサーで傷が消える。この絶妙な加減が「使い古した#600」にはあると思います。
(使用するサーフェイサーによっては傷が消えない場合もありますので、ご注意ください)

もし使い古しがない場合は…
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新品のヤスリスティックを…ちょっと勿体無いのですが…、
真鍮ブラシなどでゴシゴシして、研磨剤をいい塩梅になるまで落としてやります。
images また話を変えて、パテやサーフェイサーを使用出来るということは、表面処理の簡略化ができるというわけです。

例えば…

レジンキットだと、どうしてもこういったパーティングラインがズレているパーツも稀にあります。 このような円柱状のパーツだと削って整形するのも難しいので、
images ラッカーパテを摺りこんでやります。事前にパーツ表面を荒らしておけばレジンでも充分食いつきます

この作業は換装時間も早いので、製作意欲を萎えさせる原因になりがちな「待ち時間」を短縮することにも貢献しています。
images ただラッカーパテは、かなり収縮しますので、量が多い場合は、可能な限り長く硬化を待つ必要があります。
また硬化したら、極力「円」を崩さないように整形していきます。
images 綺麗になりました。
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こういった「ヒケ(パーツ中央部の色が濃い部分)」もありますので、ヒケた部分をパテで補完してやります。あとは…
images こういった合わせて1つになるようなパーツは、画像右側のように「二つのパーツを組み合わせた状態」にしてから、ヤスリがけをおこなうと綺麗に仕上がると思います。
今回のレビューのメインテーマは「塗装」についてなので、工作についての解説はここまでとします。
一応、綺麗な下地を作る為のポイント中心に要点のみまとめたつもりですが、参考になっていれば幸いです。
表面処理が終わったらサーフェイサーを吹きます。 その前に、ここまでで作業を終えた全パーツの洗浄をします
images 汚い写真ですみません…(汗)

かなりの量のパーツを研磨したので、どのパーツも粉だらけです(笑) スジボリなどのディティール部分にも粉やカスが詰まっているので、しっかりと入念に洗浄してやります。
images あまりの量なので、自分は超音波洗浄器を使用しました(メガネ洗浄用等、容易に入手出来ます)。
そして、更にしっかりと歯ブラシなどでカスを取り除きます。
洗浄はぬるま湯でやると乾燥作業が楽になります。但し、熱いお湯だと歪んでしまうので厳禁です。
洗浄作業が終わり、完全に乾燥したらサーフェイサーを吹いて、傷などが残っていないかチェックを行います。 もちろんレジンは、プラモデル用サーフェイサーでは食いつきにくいので、先にプライマーを吹くか、あるいはプライマー入りサーフェイサーを使用します。

チェックで弾かれた磨き直しのパーツを、再度磨きます。
images サフ研ぎも行います。そして傷等が残っていた部分に、溶きパテやラッカーパテを擦り込みます。 乾燥したらヤスリがけをします。
サフ研ぎは「水研ぎ」をオススメします。サフ研ぎは非常に多くの粉が出ますし、ヤスリも詰まりやすい、そして水研ぎのほうが表面が綺麗になります
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