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スタイリング、ギミックはもちろんのこと、パーツ一つ一つにまで徹底的にこだわられているExceed Enthusiast Elite(エクシード・エンスージアスト・エリート)シリーズ『ガリアン』。
これまではカラーレジンの成型色を生かしたレビュー中心に行ってきましたが、組立キットである以上、塗装からじっくりと作りこもうと考えている方も少なくないはず! そこで塗装派の方にも参考になるよう作例記事を用意しました。
お題は、これまでの完成見本と差別化も図れ、当然見応えもあり、そして製作記としても参考となるよう『メタリックVer.』。塗装が好きな方は、こちらも参考にして是非、自分だけのガリアンの完成を実現してください!

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HAYA
1984年生まれ。ある時、某人気メカのキット原型を造型中のプロモデラーから、「センスが良く、とびきり腕の良いモデラーがいるので紹介したい」とウェーブに推薦され、作品を披露するやいなや、即座に、そして次々と仕事が発注されてしまった実力派モデラー。硬質なメカ系から萌え系美少女フィギュアまで手がけており、得意とするジャンルは幅広い。富山県在住。
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サーフェイサー吹きまで表面処理が終わったら、いよいよ塗装に入ります。

今回はメタリック塗装についての解説となっていますが、もちろん皆さんは自分だけの好きな色で塗装してください。

メタリック塗装は、下地にシルバー等のメタリックカラーを吹き、乾燥後クリアーカラーをコートする手法が多いようです。 赤色にシルバーを混ぜて塗装してもメタリックなのですが、クリアーカラーを使用した2層色の方が、色に深みが出てオススメです

その他にもメタリック系の塗装方法は色々あるので、皆さんは自分の好みの方法で行うと良いでしょう。 今回は自分が行った方法を紹介していきます。
images サーフェイサーを吹いた状態です。今回はその上に、そのままシルバーを吹いています。
images 私が使用したシルバーは、フィニッシャーズの「クロームシルバー」という塗料です。シルバーは弱い圧力で、ふんわり吹くと、より綺麗に仕上がります

シルバーの下地に「黒」を吹いた方が……とはじめは私も思ったのですが、今回の場合それをしなかった理由がきちんとあります。 確かにシルバーや、ゴールドの塗装の下地に「黒」を吹いておくと、メタリックの塗装がより一層輝くと思われます。

実際に模型誌などでよくあるカラーテストをしてみましょう。
images 下地として、「黒」と「サーフェイサー」とのカラーピースです。 この上からシルバーを吹いてみます。
images メタリック塗料は思ったより透過するもので、グレーと黒の下地の色の違いでここまで違ったシルバーになります

どちらが良い、とかではなくこれは目的の色に合わせて使い分ける必要があると思います。

このシルバーの上からクリアーレッドを吹いてみます。
images メタリックレッドの場合、シルバー塗装の下地に黒を使用すると、極端に発色が悪くなってしまいました
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他の角度も。
好みの話になってしまいますが、目的に合わせて手段を選択してください。
ついでなので「ゴールド」の場合も。
今回はガリアンの黄色のパーツを豪華に見えるようゴールドにしています。 上記の下地色の話はゴールドも例外ではありません。 ゴールドの場合は下地色の違いで、「黄色っぽさ」が変わっていきます。
images 今回は下地色を黒と赤の2色でテストします。 この上からゴールドを吹きます。

塗料はガイアノーツ 122 スターブライト ゴールドを使用しました。
images ゴールドの場合下地色が黒でも赤でもどちらも捨てがたい、2種類のゴールドになりました。
ただ、やはり今回も下地の色で、大きく色合いの異なるゴールドとなりました。 ここでも自分の好みや、目的にあった色を使用すると良いでしょう。
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違う角度からも。
今回の場合個人的な好みということで赤の下地色にしました。

もちろんメタリック塗装に関わらず、下地色は仕上がりに大きく左右するということの証明となりました。
images 1:サーフェイサー → 2:シルバー → 3:クリアーレッド → 4:クリアー の順番で吹きました。
クリアーはあまり厚く吹いてしまうと、クリアーの層で光が反射してしまって、メタリック感を損なう恐れがあります。ですから、多過ぎず、少な過ぎずのところを狙うと良いと思います。

画像再現度の限界で、あまりメタリック感が伝わらないかもしれませんが…今回の作例のような表現は、塗装をしないと出せない色合いですね

とにかくパーツ数が多いので、正直に言ってしまうと、塗装をするのも根気のいる作業ではありますが、せっかくの素晴らしいキットですので、好きな色に塗装をして、じっくりと楽しんでいただきたいと思います。
images 軟質レジン…通称・ゴムレジンというものらしいのですが、これは自分も初の素材でした。まぁ本当に、普通に「ゴム」としか思えません(笑) そしてこの軟質レジンの塗装…
すごく悩みました。ゴム性質の場合、未塗装でもいいのかな?…とか考えてしまったのですが、表面処理をした際、白化してしまって塗装が必要になったので、今回はソフビ用の塗料「Vカラー」を使用して塗装しました。

「塗装優先!」とお考えの方は、複製してレジン等に置換してしまう方法も有り…かと思います。
images さて、そんなこんなで他の色も好みの色で塗装しました。白は画像では分かりにくいかもしれませんが、ビスマスパールを使用しています。フレームはガンメタです。

塗装が終わり、しっかり乾燥した後にスミ入れをし、いよいよ組み立てます。 この最後の組立作業が一番ワクワクしますよね!
組立ての時に、当然、接着剤を使用しますが、塗料が接着部分に付いていると接着力が極端に落ちますので、可能な限りヤスリ等で接着面を荒らしてから接着剤を使用した方が良いでしょう。

ちなみに、これはウェーブの担当者に書けと言われた訳ではなく、実際に自分が愛用している接着剤です。
images waveの「瞬間エポキシ接着剤」です。 瞬間接着剤でも良いのですが、レジンキットの場合、エポキシ接着剤の方がより強固に接着出来る気がします。 またこのエポキシ接着剤は2分硬化と、割と早目なのも良いですね。
images ちなみに余力があれば…(笑)ですが、

画像のシリンダー部のように、こういった細かい部分も、構造に応じて塗り分けてやると、より格好良くなると思います。今回このシリンダーの部分はハセガワ トライツール ミラーフィニッシュを使用しました。

全ての組み立てが終わりましたら、いよいよ完成です!
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最初にも書きましたが、このキットはwaveと原型師・岬光彰氏が、非常にこだわって作られたキットですので、未塗装の簡易フィニッシュでも充分、見応えあるキットです

そして、それに塗装を施してやることによって、更に、より一層格好良いガリアンを作り出すことが出来ます。 正直、パーツ数がとても多いので、丁寧に仕上げようとすると、結構時間もかかると思います。ただ焦らず取り組んでいけば、作ることを苦と感じずに、むしろワクワクしながら作っていけると思います。そして、更にその使った時間と手間の分だけお気に入りの一品になることは間違いありません。
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※W.H.A.M. ! 鉄巨神【メタリックVer.】との2ショット!
いかがでしょうか?このレビューが皆様のお役に立てると良いのですが…。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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