一ヶ月の短期集中連載になりましたが今回で無事終了となります。
キットの特徴を紹介しつつ製作時に注意すべき点などを解説してまいりました。今回メインのパーツが金色キャストなこともあり基本的な工程、ゲートやパーティングラインの処理に神経を使うと思います。ただそれ以外のパート、通常のガレージキット製作において気を使う部分、軸打ちやマスキング、ポリキャップの加工などを極力廃して純粋に組み立てを楽しめるキットを目指しました。いかがでしたでしょうか？

本記事では前アイテムのガリアンと被る部分は省いてありますので、そちらの記事も参考にして頂ければより一層組み立てのお役に立てると思います。組み立ての各パートごとにワクワクする部分を作ったつもりなので途中で断念することなく、本連載を参考にゆっくりじっくりと取り組んで自由に皆様の好みのザカールを製作していただければ幸いです。
この記事より先の部分、全塗装やウェザリング、オリジナルデカールなどにもチャレンジするのも楽しいと思います。

また機会があればこのような魂のこもったアイテムを発表させていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。 ではでは！

柳生圭太

原型師である柳生圭太氏自らの製作、解説も遂に今回で終了! この「EEEザカール」を早々にご予約いただいた方にはもちろん、とりあえず興味はあるのだけど…という方にも是非手にしていただきたいと思い、キットの魅力をお伝えし、更に入手した方が実際に作る時に役立つ内容となるよう本連載を企画しました。

●デジタルや機械を介さず原型師・柳生氏自身のセンスを直接反映させたところと、精度が求められるところなどでは貪欲にデジタル造形やマシンを導入し、それらを融合させることで実現した圧倒的なクオリティ
●プロモデラーとして経験豊富な柳生氏に原型を担当していただいたことで可能となった、モデラー視点に立って検討された機構・作りやすさ・形状の製品内容
●これまで弱点とされてきたレジンキットの可動・ギミックでの脆弱さ克服と、SPT特有の派手なアクションポーズを再現させるための広範な可動域実現へ向けてのアプローチ
●形状試作を繰り返し、多くのファンがカッコイイと納得できる「ザカール」を再現したスタイリング
●低収縮硬質レジン、特殊軟質レジン、クリアーレジン、６色成形、デカールといったマルチマテリアルにより、塗装しなくともほぼ設定通りに組み上げることが可能なキット構成
●レジンキットの常識を覆した、まるで塗装されているかのような輝きを実現した金色成形のパーツ群

…等々、「ザカールの決定版」を標榜するに相応しい製品とする事ができたと自負しています。熱心で、そして心底ザカールが好きなファンの皆さんと一緒に、本製品での喜びを分かち合えれば幸いです。受注締切まであとわずかとなりましたが、どうぞ宜しくお願いいたします。 最後まで当連載をご覧いただき、誠にありがとうございました。

ウェーブ開発部