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誰でもできる♪ 原型師直伝ガリアン攻略ガイド!! 第5回

EEEシリーズ『ガリアン』。
スタイリング検証の為だけにクレイモデルを製作し、徹底的に練られたエクステリア。大きな可動範囲による楽しさと見栄えのするポージングを実現したアクション・ギミック。原型師の熱意とオーラすら伝わってくるキット構成と作る楽しさを存分に味わえるパーツ群。

ウェーブは岬光彰という希代の造型家とタッグを組み、一年以上の歳月を経て、2013年、遂に究極の機甲兵ガリアンのモデルキットを誕生させました。

  …とそんなキットが簡単・簡潔に紹介できる訳もなく、またせっかく生み出された究極クオリティのガリアンのキットの魅力をぜひ多くの方に知っていただきたい…。そこで、まずは原型を手がけた岬光彰氏自らによって、「誰でもできる」、そして「ワクワク楽しむ」ためのガイドを用意いたしました。
ここでは、キットの成型色をいかし、大掛かりな作業をしなくても充分に見ごたえのあるガリアンを作ることができ、更にこのキットの凄さを味わい楽しみながら完成できるよう解説していきます。 本キットに限らず、レジンキット製作のためのスペシャルテクニックも随所に盛り込まれていますので、ぜひ参考にしてください。


5回目となる今回はバックパック〜頭部、剣2種類を組みたてながらキットの紹介をしていきます。

このまま下へスクロールするか、左側のリンクから、気になる項目をクリックしてください。

それでは、ご覧ください!

1:バックパックの組み立て
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1-1:バックパックの左右ブロックのパーツ
バックパックの左右のブロックのパーツ一式です。

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1-2:インテーク内部のメッシュの部分塗装1
インテーク内部のメッシュパーツは別パーツになっています。 ハニカム型のメッシュのディテールを入れてあるので、塗装でモールドを際立たせます。 最初にMrカラーの艶消しブラックで塗装します。

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1-3:インテーク内部のメッシュの部分塗装2
エナメルのシルバーで、凸モールド部分だけ色が乗るようにドライブラシをします。

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1-4:インテーク内部のメッシュの部分塗装3
右が未塗装状態、左が下地の黒&銀ドライブラシで塗装をしたものです。 目立つ部分ではありませんが、メカニカル感が出るのでおススメです。

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1-5:バックパックの組み立て
左右のブロックに写真のようにポリキャップを仕込んで接着します

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1-6:組み立てたバックパック左右ブロック
このブロックは分割ラインがやや複雑なので、パーティングラインやバリを丁寧に処理し、合わせます。

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1-7:下側から
バーニア部、内側の段状のフィンの部分も別パーツです。

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1-8:機首部分のパーツ
バックパックの中央ブロック(飛装型の際の機首部分)のパーツです。このブロックは前腕パーツと同様に、基本ブロックが非接着で組み上げ可能です。

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1-9:「目」の奥の塗り
機首の左右にあるカメラ?(鳥の目の様な部分)の奥の部分を設定通り黒く塗ります(エナメル塗料を使用)。

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1-10:黄色パーツの装着
左右のパーツを組み合わせ、カメラパーツを上からハメて、挟んで固定します。

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1-11:上面を組み合わせる1
機首の先端部分の凸と凹をひっかけながら、上面をはめます。 (写真ではスリット部分の内側のグレーパーツを入れ忘れたので(汗)、後で入れ直しています)

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1-12:上面を組み合わせる2
このような感じになります。

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1-13:可動部をはめる
可動部分の軸を差し込んで機首の上面パーツを固定します。 図のように前後で固定されています。

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1-14:下面のディテール
グレーのメカディテールと白の2パーツを接着します。 左右のパーツの片側にだけ接着剤を付けて固定すると塗装の際など、後でバラすことが可能です。

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1-15:胴体パーツに装着
内蔵させたポリパーツに胴体背面の軸を差し込んで胴体に装着します。

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1-16:変形時
飛装型の際は軸部分が回転して前方に移動します。

2:頭部の組み立て
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2-1:頭部のパーツ
頭部は細かなパーツが多いので失くさないようにご注意ください。 写真のパーツの他に、額の透明パーツが付きます。

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2-2:顔部分の組み立て1
顔パーツは左右分割となっています。 白い正面中央のラインとなるパーツと、首に接続するポリキャップを挟み込みます。

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2-3:顔部分の組み立て2
写真のように組みあがります。 2012年秋のホビーショーで展示していた試作段階では、前側からの薄いはめ込みパーツでした。しかしあまりにも小さく、作業中、ランナーやゲートと見分けがつかず、自分でも原型パーツを失くしてしまったくらいです。そこで、これはイカンという事でこのような構造に作り直しました。

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2-4:額の白パーツ
こちらは正面側からのハメ込みパーツです。

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2-5:仮組み
頭部中央ブロックとフェイスパーツを組み合わせてみました。フェイスパーツは下側から溝に合わせてハメ込むようになっています。

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2-6:目の周りの塗装
目の周りは設定画では赤なのですが、劇中の一部シーンや大河原氏のイラストでは黒で塗られている事もあり、 完成見本では黒で塗装していました。
しかし今回は設定通り赤で塗装しています。目の周囲に凹みモールドを入れてあるので、塗り分けは難しくないと思います。

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2-7:スミイレ→組み立て
目の周りにスミイレをしてフェイス部分の完成です。

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2-8:頭部の組み立て
後頭部、側頭部、耳を組み立てます。

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2-9:透明パーツの塗装
額の透明パーツは小さなパーツなので、ピンセットで保持をしてクリアーブルーで塗装しました。

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2-10:頭部の完成
クリアーパーツをはめ込んで頭部の完成です。

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2-11:変形時
飛装型の変形の際は、顔を後ろ向きにしてバックパックのパーツに合わせます。 後頭部の造型が、機首のカウル部分とつながって機首下のインテークのように見えるよう考慮されたデザイン…と解釈して、ラインができるだけキレイにつながるように作っています。

3:剣(通常時)の組み立て
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3-1:剣(通常時)の組み立て
剣のパーツです。
グリップ部のグレーのパーツは通常のレジン。刃の部分は低収縮硬質レジンです。 低収縮硬質レジンは収縮が少ないと言う性質の他に、硬い&変形が少ないという特徴もあるので、刃などにも適しています。

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3-2:グリップパーツの穴あけ
生産の都合上、グリップ部分の刃を装着する穴は深さが浅いので、3mmドリル刃のピンバイスで穴あけをします。
穴が斜めに入ってしまうとグリップと刃の部分で軸がずれてしまうので、写真の矢印のようにドリル刃を回す方向と逆回転にグリップを回しながら穴あけを行うと、グリップパーツに対しての刃の挿入角度が平均化して、真っ直ぐに穴を彫り進めることができます。

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3-3:完成
グリップの各パーツと、刃を取り付けて完成です。

4:ジャバラ状の剣の組み立て
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4-1:ジャバラ状の剣の組み立て
ジャバラ状の剣のパーツと、1.5mmの黒色のスプリングです。 このパーツを組み合わせて、ジャバラ剣を製作します。

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4-2:金属用ニッパー
パイプスプリングはプラモデル用のニッパーで切断すると、写真のように刃こぼれを起こしてしまい使えなくなってしまうので、金属線用のニッパーでカットします。
写真の赤い柄の物が1,300円程度、黄色の物は100円ショップで買ったものです。 1.5mmのスプリングパイプのカットの場合は、100円ショップの物でも十分使用に耐えます。

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4-3:スプリングカット用の治具
スプリングを均一な長さにカットするために、プラ材で簡単な治具を作りました。 1mmプラ板に、1.5mm幅のプラ角棒をT字に貼り合わせて作っています。

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4-4:治具を使ってカット
写真のように治具のミゾにスプリングパイプをはめて、プラ板の縁に合わせてニッパーでカットします。簡単に同じ長さに切りそろえられるのでおススメです。

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4-5:紙で治具を代用
必要な幅に切り出した紙(写真はスプリングパイプのパッケージの台紙)でスプリングパイプを挟み、はみ出した部分を切り落としても、同じ長さにカットする事ができます。

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4-6:カットしたスプリングパイプ
予備を考慮し、やや多めに35本ほど切り出しました。

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4-7:刃のパーツの穴あけ1
刃のパーツは生産の都合上、上下の穴が貫通していないので、1mmドリルで穴を貫通させて、スプリングパイプが挿入できるように1.5mmドリルで入口を開口します。

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4-8:刃のパーツの穴あけ2
1mmのドリルで穴を貫通させます。

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4-9:一定の深さの穴を開けるための治具
1.5mmの穴は深さを一定にしたいので、ストッパーとして3.2mmのプラパイプをドリル刃にセットします。 パイプが無い場合は写真左側のように、テープなどを巻き付けてもOKです。

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4-10:1.5mm穴の加工
ストッパーを付けることで一定の深さ以上には穴が深くなりません。

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4-11:アルミ線
キットにもアルミ線が付属予定ですが、今回はまだ製品用の部材準備段階のため、園芸用の1.0mmアルミ線を使っています。

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4-12:組みたて図
アルミ線に刃のパーツとスプリングパイプを交互に通し、グリップパーツと刃の先端部分のパーツのみ瞬間接着剤で固定します。

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4-13:ジャバラ状の剣の組み立て
最初にグリップパーツにアルミ線をしっかりと接着して、スプリングパイプ→刃→スプリングパイプ→刃→…………の順番で交互に通していきます。 刃のパーツの1.5mmの広げた穴の部分にしっかりとスプリングパイプの先端が、入り込むように通していきます。

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4-14:グリップ部の組み立て
グリップに「鍔(つば)」のパーツと「柄頭(つかがしら)」のパーツを取りつけます。
柄頭のパーツは、軸の部分を瞬間接着剤などで調整して、取り外し可能にしておくと手首パーツの取り付けが楽に行えます。

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4-15:完成した剣
2種類の剣が完成しました。

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4-16:アルミ線可動の扱い1
アルミ線は簡単可動工作として便利な素材なのですが、写真のように鋭角に「折り曲げる」と、負担が一カ所に集中してしまい破損しやすくなってしまいます。

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4-17:アルミ線可動の扱い2
劇中でも鞭のような演出のジャバラ状の剣なので、鋭角にカクっと折り曲げることはないと思いますが、 写真のように曲線を作るように表情付けをすれば、ほとんど破損することはありません。

全5回の予定で始めたこのコラムでしたが、終わらなかったので(汗)、もう1回延長です。 次回で、肩アーマーを作って、本体が完成!! そして重装砲など各武器類、各変形形態の差し替えパーツ類を組み立てます。

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