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誰でもできる♪ 原型師直伝ガリアン攻略ガイド!! 第6回

EEEシリーズ『ガリアン』。
スタイリング検証の為だけにクレイモデルを製作し、徹底的に練られたエクステリア。大きな可動範囲による楽しさと見栄えのするポージングを実現したアクション・ギミック。原型師の熱意とオーラすら伝わってくるキット構成と作る楽しさを存分に味わえるパーツ群。

ウェーブは岬光彰という希代の造型家とタッグを組み、一年以上の歳月を経て、2013年、遂に究極の機甲兵ガリアンのモデルキットを誕生させました。

  …とそんなキットが簡単・簡潔に紹介できる訳もなく、またせっかく生み出された究極クオリティのガリアンのキットの魅力をぜひ多くの方に知っていただきたい…。そこで、まずは原型を手がけた岬光彰氏自らによって、「誰でもできる」、そして「ワクワク楽しむ」ためのガイドを用意いたしました。
ここでは、キットの成型色をいかし、大掛かりな作業をしなくても充分に見ごたえのあるガリアンを作ることができ、更にこのキットの凄さを味わい楽しみながら完成できるよう解説していきます。 本キットに限らず、レジンキット製作のためのスペシャルテクニックも随所に盛り込まれていますので、ぜひ参考にしてください。


全5回の予定で始めたEEEガリアン組み立て講座ですが、予定の枠に収まらず今回から延長戦に突入。 最後に残ってしまった肩パーツを組み立てて、ついにノーマル版状態の完成です。 重装改の盾、重装砲までを一気に解説していきます。

このまま下へスクロールするか、左側のリンクから、気になる項目をクリックしてください。

それでは、ご覧ください!

1:肩部の組み立て
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1-1:肩パーツ
肩のパーツです。外装は赤、内側のディテールや上部のインテークパーツはグレーで成型されています。

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1-2:加工
パーツはポリキャップ軸の入る穴が複製効率化のため塞がれているので、3mmドリル刃を取り付けたピンバイスで、穴を開けます。

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1-3:ポリキャップを挟み込む
写真のようにポリキャップを挟み込んで接着します。(仮組みの場合は点止めで! )

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1-4:上部装甲を取り付ける
型の内側から、溝と突起を合わせて上部装甲をはめます。 上からかぶせても「パチっ」っとハマります。

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1-5:合わせ目隠しのプレートを取り付ける
前後の合わせ目を隠すための「L字板状のパーツ」を取りつけます。

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1-6:インテークパーツ
上部の穴に角型のインテークパーツを取りつけます。後で塗装をする場合は、両面テープが便利です。

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1-7:内側のディテールパーツ
内側のディテールパーツは厚みが無く、若干、成型時の歪みがあったので、70度ほどのお湯に浸けて、歪みを取ります。

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1-8:裏側に装着
肩アーマーの裏側に装着します。お湯に浸けて、まだ少し柔らかい時にはめて指などで押さえると、簡単にフィットさせることが出来ます。

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1-9:内側のパーツを接着
写真のように内側のディテールパーツを接着します。

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1-10:肩アーマーの完成
肩アーマーの完成です。
原型製作の際、パーツの合わせ目をパネルライン的な処理としたので、接着線消しの作業をする必要がなく、そのまま組み立てられます。

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1-11:仮固定
仮組み等、後で分解する予定がある場合は両面テープでの固定が便利です。 オススメは青いパッケージの「ナイスタック」の強力タイプ。 薄いタイプとしては強い粘着力で、剥した際の糊残りも少なめです。

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1-12:肩の固定場所
肩の場合は写真の矢印の部分に両面テープを貼るとしっかりと固定出来ます。

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1-13:圧着
指でギュッと押さえつけて圧着します。 レジンの表面には製造の為の離型剤が付着しているので、Mウォッシュ等の離型剤落としを使用して、油分を落としておくと両面テープでの接着力がアップします
剥す場合はパーツの破損に気を付けながらゆっくりと力を加えて剥します。 剥がれづらい場合はエナメルのシンナーを隙間から少量流し込むと剥がれやすくなります。

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1-14:肩関節との接続パーツ1
上腕と胴体をつなぐ肩関節を、前後から挟み込むようにジョイントパーツを取りつけます。

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1-15:肩関節との接続パーツ2
リングを上からはめて、「1-14」で取りつけたパーツを固定します。

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1-16:肩アーマーの腕パーツへの接続
ジョイントパーツの軸を肩アーマーのポリパーツに接続します。

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1-17:肩から腕の完成
腕と接続した状態です。今回肩アーマーのアウトラインは設定画の、向かって右側の肩の「上面にやや角度の付いた絵」を基準に造形しています。
劇中ではOVA「鉄の紋章」の鉄巨神のデザインのように、もっといかり肩のシーンもあれば、設定画の、向かって左側の様なスラントした面の場合も多く、製作の際かなり悩んだ部分で、3パターン作って検証した結果、この形で落ち着きました

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1-18:可動範囲
肩アーマーと腕との隙間が少ないデザインなので、胸側に上下方向の可動軸を仕込むことで、90度まで腕を上げる事が出来るようにしました。
「耳」部分との干渉も、肩アーマーに可動軸を置く事でクリアしています。

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90度以上に持ち上げる場合は、肩の軸で回転させます。

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1-19:肩位置の上下動
胸側の上下方向の可動を活かすことで、肩の位置を上下に動かせます。下位置だと優しい雰囲気に、上位置だとイカリ肩で強そうな印象に演出が可能です。

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1-20:ノーマルバージョンの完成
これまで製作した各パーツを組み合わせてEEEガリアンノーマルバージョンの完成です。

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ジャバラ剣(ガリアンソード)を構えたアクションポーズ!

2:重装改バージョン「盾」の製作

ココからは重装改バージョンのパーツを組み立てていきます。

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2-1:盾パーツ類
重装改用の盾のパーツ一式。黄色の枠パーツに、表側の赤いパーツ、裏側のグレーパーツ等を取り付ける構造です。

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2-2:盾の組み立て
黄色のパーツに赤いパーツを合わせます。

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2-3:裏側
グレーのディテール入りパーツと可動用のパーツを取りつけます。

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2-4:組み立て
可動軸のブロックを組み立てて、矢印の凸と凹の部分を組み合わせます。

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2-5:ポリパーツ(ボールジョイント)を合わせる
腕との接続アームをつなげるボールジョイント用のポリパーツを合わせます。

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2-6:カバーパーツを装着
固定用の杭をカバーパーツにセットして、本体に接着します。

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2-7:固定用杭のプチ改造
重装砲を縦にセットする際の「固定用の杭」ですが、低収縮硬質レジンの組み合わせで渋みは出ています。
ただ 重い重装砲を乗せるとなると少々強度が物足りない…ので簡単な固定ピンの入れ方を紹介します。

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2-8:図解1
図のように「赤いパーツ以外」のパーツを組み立てて、杭を伸ばした状態で図の位置にドリルで1mm穴を開けます。

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2-9:図解2
穴に1mmの真鍮線を差し込めば杭が伸ばした状態でしっかりと固定されます。 赤いパーツを合わせることで、表側から穴や真鍮線は見えなくなります

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2-10:加工
写真のように「杭の根元側」のスライド用張り出しの横に、穴を開けます。 この位置は収納時にはカバーに隠れて見えなくなります

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2-11:貫通させる
杭を伸ばした状態で、「杭」「グレーパーツ」「黄色いパーツ」に貫通させます。

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2-12:真鍮線で固定
穴の位置を合わせて真鍮線を差し込むと、杭がしっかりと固定されます。真鍮線はグレーに塗るか、ランナーを加工した部品でカバーを付けると目立たなくなります。

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2-13:固定された杭
しっかりと固定されました。収納する時は真鍮線を抜いて本体に押し込みます

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2-14:腕との接続パーツ
腕との接続は、写真のようなボールジョイントの付いたパーツで行います。重装砲とドッキングさせる際は取り外します。

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2-15:盾の完成
盾は人型の重装改と自走砲で、設定画では大きさが少々異なって見えます。重装改で装着した際に大きくなり過ぎず、自走砲でも小さくなり過ぎないギリギリのバランスを探りながら造型しました。

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2-16:重装改用腕差し替えパーツ
盾のジョイントについては、どこに取りつけるのか設定では不明なので、前腕の赤い部分を重装改専用パーツとしました。
差し替え式で、盾との接続アームは、軸を通して挟み込む構造にしています。

まず専用の差し替えパーツに軸を接着して…

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2-17:接続アームの装着
軸をアームの穴に通して固定します。

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2-18:腕に装着された接続アーム
写真のように接続アームがセットされます。 腕本体側のポリキャップで接続されているので、簡単に交換が可能です

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2-19:腕と盾ドッキング
ボールジョイントを縦に合わせて、装着完了です。

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2-20:杭で攻撃
ボトムズ・ベルゼルガの「パイルバンカー」のように、接近戦で射出式の槍のように使う事も出来る武器です。

3:重装砲の製作
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3-1:重装砲のパーツ
グレーのパーツと手首パーツは通常のカラーレジン。 二本の砲身パーツが低収縮硬質レジンです。

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3-2:砲身の仕上げ
砲身のパーティングライン仕上げを解説していきます。 まず、幅広のヤスリスティック等で、大まかなパーティングラインが、ほぼ消えるまでヤスリがけをします。

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3-3:耐水ペーパーを巻き付けてヤスる1
耐水ペーパーを巻き付けてヤスリがけをします。硬めの耐水ペーパーを用意して、適当なサイズに切り出し一辺を写真のように折ります。
折り曲げることで紙の曲げ強度が増し、より直線的な加工がしやすくなります

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3-4:耐水ペーパーを巻き付けてヤスる2
写真のように折り曲げた部分を巻き込むようにして、きつく巻きます。 折り曲げた部分がヤスリの粒子面同士で噛み合って、緩まずにしっかりと巻きつけられます。

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3-5:耐水ペーパーを巻き付けてヤスる3
砲身とヤスリの両方を、それぞれ逆側に回転させながらヤスリがけをします。

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3-6:溝の加工1
プラ板(0.8mm厚)の切断面に耐水ペーパーを瞬間接着剤で貼りつけて、余分な部分をカットし、溝加工用のヤスリを作ります。耐水ペーパーの裏面を粗めのヤスリで削って表面を荒らしておくと、プラ板としっかり接着する事が出来ます。

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3-7:溝の加工2
溝に合わせて回転させながら、パーティングラインを処理します。

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3-8:処理後の砲身
砲身部分、根元の溝部分共にきれいに処理をする事が出来ました。

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3-9:本体部分の組み立て
重装砲の本体部分のパーツを組み立てます。

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3-10:下側のブロック
下側のグリップと動力パイプの付く部分には、接続&可動の為のポリキャップを仕込みます。

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3-11:接着
写真のようにしっかりと接着します。

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3-12:両サイドのグリップの接続部分
円柱状のパーツに、軸を加工したポリキャップを取り付けます。

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3-13:本体に接着
ポリキャップを合わせた円柱パーツを本体に接着します。

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3-14:グリップ(通常時)を取り付け
ポリキャップにグリップの軸を差し込みます。ポリキャップの穴と本体の穴の2軸で固定する構造です。グリップには、すべり止め用のモールドが入っています

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3-15:自走改用接続パーツ
自走砲時、太モモと接続する際に使う軸パーツです。 低収縮硬質レジンです。

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3-16:グリップの選択1
盾とドッキングし、サイドグリップで重装砲を保持させる場合や自走改形態の場合は、手首無しのグリップを装着します。

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3-17:グリップの選択2
大型の二連ライフルとして持たせる場合は、手首の付いたグリップパーツに差し替えます。

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3-18:動力パイプ(軟質レジン)の仕上げ1
軟質レジン製の動力パイプは、ヤスリがけをしづらく、パーティングラインの仕上げ処理が少々難しい部分です。 デザインナイフで丁寧にバリを切り離します。

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3-19:動力パイプ(軟質レジン)の仕上げ2
スポンジヤスリで時間をかけて丁寧に処理します。 お好みで、市販の動力パイプパーツにスプリングパイプを通して使っても良いと思います。

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3-20:重装砲本体と接続
接続ボールジョイントで重装砲本体と接続します。

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3-21:重装砲の完成
重装砲の完成です。 長さ約20cmと重装砲だけでかなりのボリュームがあります。

4:重装改用差し替えパーツの組み立て(スネ)
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4-1:重装改用スネパーツ
重装改は両足のスネの外側に、動力パイプの接続穴と搭乗用のハッチが付くので、5mm軸のポリキャップ接続による差し替え式になっています。 ノーマル版を重装改のパーツにして蓋をする仕様も考慮したのですが、作品内の時系列的に改造前にハッチモールドなどがあるのはおかしい! という事で別パーツとして用意しました。
パーツ内にポリパーツを各2個装着します。

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4-2:内側の蓋パーツの取り付け
ポリパーツが外れないように、蓋パーツを接着してしっかりと固定します。

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4-3:操縦席パーツ
自走改形態でウィンドウの乗る操縦席も差し替えで再現が出来ます。
写真では取り付けていませんが(撮影の際に見失ってしまったので(汗))、透明樹脂の照準器パーツも付いています

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4-4:蓋パーツ
通常時は蓋パーツを装着します。

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4-5:動力パイプのスネ側ボールジョイント
動力パイプのスネ側には、プラサポの3mmボールジョイントを取り付けます。

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4-6:スネとの接続
軟質樹脂の動力パイプと両端のボールジョイントによりかなり自由度が高い可動を再現しています!


次回は飛装型、飛装改、自走改の太ももパーツを作って、遂に完成です!

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